この記事、拙い文章だけどぜひ文理選択前や受験前の高校生にも見てもらいたい。
英語できない自分が言うのもなんだけど・・・
語学系の学部のことは何も知らないけど・・・
たとえば英語。
”英語で話せるようになりたいから、英語学科行きたいです!”
これはこれで理由になっていていいと思うんですが、微妙です。僕の感覚では。
というのも、僕は理系の大学にいました。そこでやっていることはもちろん英語学習ではなく、理系の学問です。
しかし、論文は英語だし、授業も英語のスライドだったりするし、そもそも使用言語が英語のものもあるし、研究室では英語が必須だし、通学中のバスの中では日本語が聞こえてこない(笑)しetc.
正直、嫌でも英語を勉強しています。
英語を主として勉強しているのではなく、英語は必需品として自主的に勉強しています。
その上で学問を修めようとしています。
じゃ、単に英語で話せるようになりたい人はもし目標通り話せるようになったとして、その先には何があるのでしょうか。
他の分野の人達は英語も話せるし、専門領域を持っています。
そんな人たちと勝負して勝ち目はあるのでしょうか・・・
いや良いと思いますよ、英語はなせるようになりたい、という目的は。
でもその先を考えてないと、競り合ったときライバルには英語以外の何かがあって、自分には英語しかないってなると不利じゃないですか。
また、よく質問サイトでもあるような
”海外で仕事がしたいです!国際系や外語系はどこがいいでしょうか?”
みたいな、
・・・これはきっと前提なり文脈があっての質問だと思うけれど、ここだけを素直に読み取れば視野が狭いというか短絡的というか思い込みのある質問だと思います。
なんで海外の仕事→語学なのか。
確かに商社マンとかならそれでいいかもしれないけど、じゃ技術者や研究者は国内だけでしか働けないのか、需要がないのか、あるいは海外へ出ても語学は不要なのか。
違いますよね。
今時、技術者や研究者でも海外へ出たり、海外出張や海外関係者との遠隔通信会議とか英語なり中国なりドイツ語なり何かしらの語学は必要であるはずです。
そこで語学だけに注目して、胡散臭い国際系学部に進学しても得られるものはないと思います。
得れたとして、就活では本質的に役に立たないものだと思います。
いくつかの企業のESを見ても、既に資格やTOEIC欄があり外国語レベルを記載できるようになっています。
これは何を意味するか、それは語学は主役になれないということ(あくまで就活生視点での推測だけど)。読み書き算盤といった手習いの1つにすぎないということ。
もちろんPRの材料、証拠として使えるけど能力そのものでは売りにならないということです。
大卒生は、「学士」や「修士」という学位は頭を使ってなんぼの世界で学んできた証明みたいなものだと思います。
専門学校とかは資格を取ることが目的だけど、大学は技術や能力、知識をいかに使って何をするか、「なぜ?」を考え解決していくことが大学での学び、目的だと思います。
副産物として資格をとったりするのです。
僕の意見としては、
”海外の企業で新素材の開発がしたいから、国際色の強い国内の大学あるいは海外の工学部へ行きたい、どこがいいか?”
”海外で法律に関する仕事をしたい、法学部があり留学制度が充実した大学はどこか”
という思考をしていくべきだと思います。
もし自分が高校の進路指導担当だったらそういうコメントをすると思います。
単に英語が好き、得意、それを活かす仕事がしたい→進学は国際系、外語系というのは思考が浅いと思います。
もちろん汎用的な日常会話やビジネス英語にとどまらず、まさに一芸特化でネイティブ並/以上の通訳や翻訳の仕事がしたいとかなら外語系を選ぶのは有りだと思います。それなら英語習得を目的としても僕はいいと思います。
英語を学ぶ上で、その英語は何のために学ぶのか。これをしっかり考えて進路や文理選択をしていくべきだと思います。